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西川氏、日本郵政社長内定へ 金融界との調整期待
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200511120028a.nwc
FujiSankei Business i.

 TBS・楽天問題のカギを握る人物といわれながら鳴りを潜めていた、三井住友銀行前頭取の西川善文氏(67)が「日本郵政株式会社」の初代社長に内定した。小泉純一郎首相の「サプライズ人事」は、政府首脳の思惑や郵政民営化の成否、メディア融合の今後にも大きな波紋を広げそうだ。

 二〇〇七年十月に発足する新会社のトップ人事は、小泉首相が西川氏に金融界との調整役を期待し白羽の矢を立てたが、ふさわしくないとの意見もある。

 ◆利益相反の懸念も

 郵貯銀行、郵便保険会社と三井住友フィナンシャルグループ(FG)の利益が相反するのは確実。FG社長と三井住友銀行頭取を退任したとはいえ、古巣に便宜を図るのではないかとの懸念が残る。西川氏は会見で「ふるさととは完全に縁を切った」と繰り返し、「国のために役に立ちたい」と強調。竹中平蔵総務・郵政民営化担当相も「(西川氏と三井住友は)なんら関係がない」と援護したが、保証があるわけではない。

 また、三井住友FG社長として今年三月期に三千億円を超える経常赤字を計上し、退任に追い込まれた経営手腕への疑問も残る。激しいリストラや厳しい回収を指示した私企業の“鬼指揮官”が、公益性などを理解できるのかという指摘もある。こうした声をはね返すだけの結果を出せるかどうかが、今回の人事の成否を決める。

                  ◇

 西川 善文氏(にしかわ・よしふみ)大阪大卒。61年住友銀行(現三井住友銀行)。専務、副頭取を経て97年6月に住友銀行頭取、01年4月三井住友銀行頭取、02年12月に持ち株会社の三井住友フィナンシャルグループ社長を兼任。05年6月から三井住友銀行の特別顧問。67歳。奈良県出身。

                 ◆◇◆

 ■日本郵政 委託料など課題山積み

 資金量三百四十兆円にも及ぶ金融機関、全国ネットを誇る物流会社、二十七万人もの従業員。さまざまな課題が横たわるが、最大の難題は持ち株会社の役割となる郵便貯金会社、郵便保険会社という稼ぎ頭と、公益性の高い郵便局会社との関係をどう調整するかだ。

 具体的には、金融二社が郵便局会社に業務委託する委託料の設定をどうするか。金融二社の収益を優先すれば引き下げざるを得ないが、その場合、過疎地の郵便局の維持が難しい。

 十一日の記者会見で西川氏は「新しいビジネスモデルを構築し先行者利益をとる。リスクを取っていかなければ収益は上がらない」と金融二社の収益も地域貢献も両立できるとの考えを表明した。

 ただし、ドイツやニュージーランドの郵政民営化では、新ビジネスモデルは見出せず、委託料設定で混乱を深めた。国民の利便性を損ねたとの指摘も根強い。はたして、世界に例をみないビジネスモデルを確立できるか。その責任は重い。

                 ◆◇◆

 ■楽天、TBS統合に暗雲

 西川氏の日本郵政社長内定は、西川氏が深くかかわっていた楽天によるTBSへの統合提案問題にも波及した。西川氏は十一日、兼務していた楽天証券の社外取締役を退任。楽天本体の相談役についても記者会見で「楽天本体には何もない」とし、退く見通しを示した。

 一方、TBSの社外監査役も兼務する西川氏は、「来年の四、五月に退任を申し出る」としたものの、今期中は続投する方針。TBSの敵対的買収防衛策発動の是非を決める企業価値評価特別委員会の委員についても「異動の話は現時点でない」(TBS広報室)という。

 楽天の国重惇史副社長は、西川氏が楽天証券の社外取締役を辞任することを、十一日朝に直接本人から電話で聞いたことを明らかにし、「TBS問題への影響はない」と強調した。

 しかし、今回の問題でキーマンとされた西川氏が、楽天との関係解消と、TBSとの縁を当面継続を示したことは、両社の攻防戦の行方にも影響を与えそうだ。

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 "不良債権処理請負人"との呼び声も名高い西川氏。

 辣腕頭取時代の負の遺産、「西川案件」でのゴールドマンサックス一本での増資強行路線での不良債権処理や三菱・UFJでの統合問題での横槍の件とか金融庁の債権処理の最後通告など、並みの頭取では無いパフォーマンスを見てきましたが、今回は日本郵政社長に就任するそうで。しかし、UFJ争奪戦から経営者としての能力が疑問視される状況ですが、住友流経営手法のように恐慌政治体制で郵政をハンドリングしていくのでしょうか。

 様々な方々が、様々な考えで意見が定まらない人事であり、逆にこれからの郵政にこの人事が吉と出るか凶と出るか、注意深く見ていきたい案件であります。



■関連記事(楽天、TBS関連)

稼ぎ頭は金融事業、楽天のもうける仕組み
楽天、TBS筆頭株主に 15−16%取得 業務提携申し入れ
歴史は繰り返す !? 楽天・TBS関連〜途中経過

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11月12日付・読売社説(2)

 [郵政初代社長]「メガバンク頭取の起用に賭けた」

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20051111ig91.htm

 郵政民営化で誕生する新会社の最大のライバルは、メガバンクだ。やり手で鳴らしたメガバンクの頭取経験者を、新会社のトップに起用する。これも小泉流の人事なのだろうか。

 2007年10月に発足する持ち株会社「日本郵政株式会社」の初代社長に、三井住友銀行の西川善文・前頭取が内定した。首相が西川氏を官邸に招き、直々に就任を要請する力の入れようだった。

 持ち株会社は2007年10月に設立され、傘下には郵便、郵便局、貯金、保険の4事業会社を収める。郵便から金融まで幅広い事業を展開し、当初の職員数も26万人を抱える巨大な企業複合体の司令塔だ。そのトップの経営手腕が、改革の成否の鍵となる。

 住友銀行出身の西川氏はさくら銀行との合併を主導したほか、合併後の三井住友銀行を収益力ではトップ級に育て上げた。強力な指導力には定評があった。西川氏は、その手腕を持ち株会社でも発揮し、改革を成功させてほしい。

 西川氏に、いくつか注文がある。

 新会社を徹底的に効率化し、経営を軌道に乗せることが何より重要だ。だが、その剛腕ぶりを新事業のやみくもな拡大で示すならば、民業の一層の圧迫を招くことを肝に銘じるべきだ。

 持ち株会社は、民営化後も政府の出資が全体の3分の1超も続く。国の後ろ盾が残る以上、傘下の事業会社による事業の拡大には慎重さが求められる。

 西川氏は全国銀行協会の会長として、郵政民営化を強く求めてきた。郵政民営化関連6法が成立した際、全銀協は「経営の自由度が先行して拡大されれば、実質的な官業の一段の肥大化を招く」との談話も発表している。優遇措置を受けた官業と競争してきた民間企業のトップとして、痛みを忘れるべきではない。

 関連6法には、自民党内の慎重派に配慮して、改革を後退させる内容も盛り込まれた。例えば、持ち株会社は貯金、保険の金融2社の株式をいったん完全に処分する。しかし、持ち株会社は株式を買い戻すこともできる。それによって、経営の一体性を回復させる狙いだ。

 西川氏が改革の趣旨を理解しているならば、こうした“抜け穴”は使えないはずだ。常に改革の狙いを念頭に置いて、重要な経営判断に当たるべきだろう。

 新会社のトップと並んで大事なのが、来年4月に設立される郵政民営化委員会だ。新会社の経営を監視し、民営化の進行状況をチェックする。新会社の肥大化を防ぐため、委員会の役割は極めて大きい。改革を成功に導く上で、委員の人選も重要だ。

(2005年11月12日1時46分 読売新聞)
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コメント
私の簡易保険が心配です〜うーんどうしよう。。。
| sayaka | 2005/11/13 11:54 PM |
トラックバックありがとうございました。
記事を読ませて頂きましたが、とても興味深い内容でした。

新社長の西川氏は「豪腕」と畏怖される一方で、手腕に疑問を示す声も多い方です。
ただ新社長に就任するからには、良い結果を残して欲しいものです。
| NAO | 2005/11/14 12:04 AM |
こんばんは。

これぞ小泉流サプライズ人事!
総務省の歯軋りが聞こえてきそう。時が進むうちにドンドン内向きの理論に流れていった生田総裁と違い、意地でも拡大路線は取らないでしょうね。そう願いたい!
| bistrostocksmanager | 2005/11/14 1:06 AM |
よみうりDAYSへのトラックバックありがとうございました。
一度にたくさんの情報が得られて、とてもためになりました。
| ヒロ | 2005/11/15 12:13 AM |
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日本郵政株式会社の初代社長に西川氏が内定
 こんばんは、管理人です。  竹中総務相は11日、2007年10月の郵政民営化で発足する持ち株会社、日本郵政株式会社の初代社長に三井住友銀行前頭取の西川善文氏を内定したと発表しました。  西川氏は旧住友銀行時代の1997年
| ビストロ☆ストック | 2005/11/14 1:02 AM |
毒には毒をもって制す?
郵政民営化会社の初代社長に三井住友FG前頭取の西川氏が内定した。 「最後のバンカー」というより「生き残ったバブラー」のイメージが強い人。 巨大な伏魔殿の郵便局組織に対峙するには適任かもしれない。 毒には毒をもって制す。 (いずれにせよ楽
| 天河夢想 | 2005/11/14 7:12 AM |
日本郵政社長に西川善文氏
昨日のビッグニュースは、やはり「日本郵政株式会社」社長に三井住友銀行前頭取の西川善文氏の起用が決まったことだろう。 讀賣、朝日、毎日、日経、産経、東京の主要6紙が、すべて社説で採り上げている。民間会社のトップ人事を全紙が社説で採り上げる、あまり記憶にな
| 依存症の独り言 | 2005/11/14 10:13 AM |
郵政民営化トップににカリスマバンカー西川氏
11日の記事ですが、 2007年10月の郵政民営化で発足する持ち株会社「日本郵政」のトップに三井住友銀行の前頭取、西川善文氏(67)を充てる人事を発表。同日の記者会見で西川氏は民営化会社について「リスクをとって利益をあげる」「規模の拡大よりも競争力」などと収益
| デキる女性のための企業・経済ニュース速報 | 2005/11/15 8:29 PM |
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