村上世彰氏が代表を務める投資会社、エム・エイ・シー(東京・港)は21日、新日本無線に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。新日本無線には、日清紡が子会社化を目的に今月9日からTOBを開始しており、今回の買い付けは対抗的なTOBとなる。日本ではこうした対抗的な買い付けが実施されるのは珍しい。
TOBの理由についてエム・エイ・シーは、日清紡の買い付け価格が新日本無線の潜在的企業価値を下回る水準であるためとしている。買い付け価格は1株900円と日清紡のTOB価格より60円高い。期間は21日から12月15日で、新日本無線株の50.01%以上(議決権ベース)を取得できない場合はすべての応募株券の買い付けを行わない。村上氏側は新日本無線株式の2.56%を保有している。
新日本無線は日清紡が筆頭株主である日本無線の連結子会社。日清紡は「日本無線から当社の公開買い付けに応募するとの内諾を得ている」とのコメントを発表。村上氏のTOBに関しては「今のところ何も決めていない」(広報課)とした。
21日の東京株式市場で新日本無線株は前週末比100円(11.91%)高の939円と取引値幅制限の上限(ストップ高)まで上昇した。 (18:38)
村上ファンドがTOB、新日本無線の争奪戦へ
http://www.sankei.co.jp/news/051121/kei081.htm
村上世彰(むらかみ・よしあき)氏率いる投資ファンドの村上ファンドは21日、東証一部上場の電子部品メーカー、新日本無線に対する株式公開買い付け(TOB)を開始したと発表、同社に友好的TOBを実施している紡績大手の日清紡との争奪戦が今後、本格化しそうだ。
同日記者会見した村上氏は、新日本無線の収益性の高さや株価の割安感から「投資先として十分ペイする」と説明。今後、新日本無線側に対し、経営陣による自社買収(MBO)を提案する可能性も示唆した。
また村上氏は、同ファンドの買い付け価格が1株900円と、日清紡の840円を上回る点を強調。新日本無線株を50.5%保有する日本無線が、日清紡のTOBに応じれば「取締役としての責任を追及されてもおかしくない」と述べ、株主代表訴訟の対象になる可能性があると指摘した。
日清紡は今月8日、新日本無線に対するTOBを発表。日清紡は新日本無線の親会社の日本無線に19.3%出資しており、日本無線からはTOBに応じるとの内諾を得たとしていた。
しかし村上ファンドの参戦で、日清紡は「TOBは続行する。条件はいろいろ検討している」としており、買い付け価格の見直しやTOBの期間延長などを迫られそうだ。
新日本無線は同日夜、「日清紡の友好的TOBを歓迎する意思を固めており(村上ファンドのTOBに対し)唐突感を抱いている」とのコメントを発表した。
21日の東京株式市場で、新日本無線の株価は急騰、前週末比100円高の939円とストップ高で取引を終えた。(共同)
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いきましたねぇ。
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■ 欽ちゃん別件
村上ファンド、ドリームテクノの筆頭株主に
2005年11月21日20時36分
http://www.asahi.com/business/update/1121/124.html
M&Aコンサルティング(通称・村上ファンド)が、ソフトウエア開発のドリームテクノロジーズ(東京都渋谷区)の株式27・36%を取得したことが21日、関東財務局に提出した大量保有報告書で分かった。
ドリーム社は「事業拡張資金として第三者割当増資に応じてもらった。経営参画の申し入れはない」という。増資額は約50億円。
同社の筆頭株主は、今月3日に民事再生法の適用を申請した固定電話サービス会社の平成電電だった。村上ファンドはこれに代わる筆頭株主になったとみられ、別に約100億の転換社債型新株予約権付社債(CB)も引き受ける方針という。
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